AppliStation は、これまでの Windows ソフトウェアの環境を拡張する様々な機能を提供します。

一貫したソフトウェア管理

AppliStation では、Linux の apt や yum といったパッケージ管理システムのように、様々なソフトウェアの情報をソフトウェアリストとして一意に管理します。このソフトウェアリストにはファイルハッシュ、アーキテクチャの情報が含まれており、安全性確認や64ビットアーキテクチャ判別もインストール時に自動で行います。

自動化されたダウンロード作業

いままでは、ソフトウェアをインストールするためにインストーラーファイルをブラウザでダウンロードする必要がありました。この作業自体が、ウェブ検索をし、ダウンロードリンクを探してからダウンロードするという複雑な作業となっています。このため初心者の方がフリーソフトを導入する障害だけでなく、パソコンに詳しい人にとってさえ面倒だなと思う作業となっていました。

いままでのダウンロード作業はむずかしい

AppliStationでは、インストーラーファイルのダウンロードは自動的に行われます。いままでの複雑でめんどうな作業はもはや必要ありません。AppliStationを使えば、誰でもフリーソフトを簡単に導入できるようになります。

サイレントインストール

AppliStationでは、インストーラーのウィザード画面の「次へ」「次へ」「次へ」「次へ」…と「次へ」ボタンの連打はもはや必要ありません。ほとんどのソフトウェアは「次へ」ボタンどころか何もクリックしなくとも、自動でインストールが完了します(サイレントインストール)。インストール処理中に別の作業を行うことができ、時間も効率的に使えます。

サイレントインストールの実例

注:一部のソフトはサイレントインストールがサポートされていないことがあります。また、サイレントインストールではインストールは、標準に準ずる構成でインストールされます。構成をカスタムしたい方は、サイレントインストールを切ることで従来どおりのウィザード画面を表示することもできます。サイレントインストールはソフトごとに指定できます。

アーカイバインストーラー

日本国内のフリーソフトの多くはZIP形式といったアーカイブ(書庫)形式で配布されています。AppliStationにはアーカイブを自動で展開しインストールする機能が備わっています。煩わしいアーカイブの展開作業を踏むことなくソフトウェアがインストールされます。

インストーラ形式(実行ファイル)とアーカイブ形式(ZIP形式など)の両方とも同じように簡単にインストールできます。しかも、サイレントインストールでインストール時はボタンをクリックしたりする必要はありません。

注:AppliStationは統合アーカイバプロジェクトに準拠するアーカイバDLLによってアーカイブファイルの展開を行います。アーカイブファイルの展開には個別にDLLが必要となります。AppliStationには7-ZIP32.DLLが付属しますのでZIP,7-ZIP形式などで配布しているソフトウェアは特別な準備なしにインストールすることができます。LZH形式などはAppliStationに添付していませんので、個別DLLをインストールしてください。それらの個別DLLはAppliStationでインストールできます。

ソフトウェアリスト

AppliStationのソフトウェアリストには400個以上のフリーソフトが登録されています。ソフトリストにはソフトウェアの名称・バージョンやインストールのための内部的な情報の他に、短い説明・タグも格納されており、小規模ながらもフリーソフトのデータベースとなっています。AppliStationの検索ボックスに、キーワードを入れて検索するとそれらの情報をもとに検索結果が表示されます。それらの中からあなたがいままで知らなかった便利なフリーソフトも探し出せるかもしれません。

ソフトウェアリストにはライセンス情報も記されています。フリーソフトとは無料で使用できるソフトウェアのことですが、それ以外の営利利用の禁止などの条件はまちまちです。AppliStationでソフトウェアリストのライセンス情報を確認すれば、仕事や営利目的で使っていいのか使ってはいけないのかを簡単に調べることができます。

ソフトウェアリストの情報は正確さを期すためにしかるべき努力をいたしておりますが、正確さを保証することはできません。AppliStation Projectは、ソフトウェアリストの情報の正確性・完全性・信憑性に関しては責任を負いかねます。正確な情報が必要な場合は、ユーザー自身でご確認の上でのご利用をお願い致します。

セキュリティ

パソコンのセキュリティ対策としては、OSやネットワークだけでなくフリーソフトの対策も重要です。AppliStationはフリーソフトのインストールに関して、セキュア(安全な)環境を提供します。

ソフト更新

最近では OS の脆弱性だけではなく、フリーソフトの脆弱性も数多く報告されるようになりました。これらの脆弱性を狙った攻撃への対策としては、こまめにソフトウェアを更新することが有用です。しかしながら、「手間がかかる」「更新方法が分からない」という理由によって多くの人がソフト更新をしていません

IPAによる「2009年度情報セキュリティの脅威に対する意識調査報告書」によると、更新を実施しない理由として、42.5%の方が「更新方法がわからない」、24.2%の方(パソコン習熟度レベル最上位レベルの方に限れば42.5%)が「手間がかかる」と回答しています。

AppliStationのソフトウェアリストに登録されているソフトは最新版のソフトウェアが登録されています。ソフトウェアリストに登録されている最新版のソフトウェアに更新することでソフト更新が行えます。しかもソフト更新はソフトの新規インストールと同様に非常に簡単に行えます。

AppliStationのソフトウェアリストの更新状況はTwitterの@AppliStationに流しています。

ウイルススキャン

AppliStationはインストーラーファイルをダウンロードし終えると、すぐにウイルススキャンを行います。ウイルススキャンでウイルス感染がないことが確認されてからインストールが行われます。もしもウェブ上で配布されていたインストーラーファイルがなんらかの攻撃などでウイルスに感染したファイルに置き換えられてしまっていたときなどに、これを検出することでウイルス感染のリスクを軽減します。

注:ウイルススキャン機能は、一部のセキュリティソフトやセキュリティソフトの機能を無効にした場合動作しないことがあります。

ウイルススキャンの他にもソフトウェアリストに登録されているファイルハッシュ値とダウンロードしたインストーラーファイルとのファイルハッシュ値の比較を行っています。こうしてセキュリティだけでなくダウンロード時のエラーによるインストーラーファイルの破壊に対しても対策がとられています。